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プロに聞く!進路が決まらない…高校生が将来に悩んだときに試してほしい5STEP
目次
「周りの友達はもう進路が決まっているのに、自分だけ何も決められていない」「大学に行くべきか、就職するべきか、全然わからない」「やりたいことが見つからなくて、このままで本当に大丈夫なのかな?」 高校生の皆さんの中には、こんな風に進路について悩んでいる方も多いのではないでしょうか?進路選択は人生の大きな選択だからこそ、慎重になりすぎて決められなくなってしまうことは、決して珍しいことではありません。 実際に、多くの高校生が「進路が決まらない」という悩みを抱えています。親や先生からの期待、周囲の友達との比較、将来への漠然とした不安など、様々な要因が重なって、本当に自分がやりたいことが見えなくなってしまうこともあるでしょう。 でも安心してください。進路が決まらないことで焦る必要はありません。この記事では、進路選択で迷っている高校生の皆さんに向けて、具体的な進路の選択肢や進路を決めるための実践的なステップ、そして実際に進路選択を経験した先輩たちのリアルな体験談をお伝えします。 この記事を読むことで、今感じている不安や迷いが少しでも軽くなり、自分らしい進路選択ができるようになるはずです。一人で抱え込まず、一緒に抱えている不安を1つ1つ解消していきましょう!
そもそも進路が決まらない原因は何?
進路が決まらない原因は、「将来、やりたいことがない」と漠然と考えてしまうことにあります。私も高校生の頃、将来やりたいことがなく、進路を決める際、何をすれば良いか分かりず、考えることも嫌になり、現実から目を背ける日々を送っていました。
ではなぜ、将来、やりたいことが見つからないのでしょうか? 私は大きく2つの要因に分けました。
①「学校」という小さな檻の中の景色しか知らないから
「これどういうこと?」と思う人もいれば、「確かに!」と腑に落ちている人もいるのではないでしょうか? こちら、どういうことかというと、私たちはこれまで、「学校」という多くのルールを強いられた「檻」の中でしか生活したことがありません。なので、外に広がっている社会や、価値観、経験なども得ることができないんです。
例えば、学校では「時間を守る」「制服を着る」「授業中は静かにする」といったルールが当たり前ですが、実際の社会ではフリーランスとして自分の時間で働く人や、私服で出社が可能な職場、活発な議論が推奨される環境など、まったく違う働き方や価値観が存在します。 また、学校で学ぶ職業といえば「先生」「医者」「弁護士」「公務員」といった限られた選択肢しか紹介されませんが、現実にはYouTuberやデザイナー、ドローンパイロット、SNSマーケター、起業家など、学校では教えてもらえない職業が数多く存在しています。 さらに学校の中では、先生の言うことを聞く人が優秀であるという考え方が根強くありますが、社会では一つの問題に対して複数の解決策があることが普通です。しかし、こうした多様性や選択肢の豊富さを知る機会が少ないため、「やりたいことが見つからない」という状況に陥ってしまうのです。
②自分の中でハードルを決めてしまっている
多くの高校生が陥りがちなのが、勝手に自分で限界を決めてしまうことです。「自分には無理」「どうせできない」「頭が良くないから」といった思い込みによって、本来挑戦できるはずの選択肢を最初から除外してしまっているのです。 偉そうに言っているように聞こえますが、私も高校生時代は、部活動ばかりしていて、赤点を7教科取ったり、模試などで、一桁の点数を取ることもありました。ですが、今は毎日が楽しく、充実した大学生活を送っています。
では、なぜ私たちは自分でハードルを作ってしまうのでしょうか? 一つ目の理由は、失敗を恐れているからです。「挑戦して失敗するくらいなら、最初からやらない方がマシ」という心理が働いています。特に日本の教育環境では「間違いは恥ずかしいこと」という価値観が根強く、失敗に対する恐怖心が強くなりがちです。
二つ目は、他人と比較してしまうからです。SNSで見る同級生の活躍や、周りの「優秀」な有名人などと自分を比べて、「自分はそのレベルに達していない」と感じてしまいます。しかし、他人の成功は見えても、その裏にある努力や苦労、失敗は見えません。
三つ目は、完璧主義の罠にはまってしまうことです。「今の自分では不十分だから、もっと準備してから挑戦しよう」と考えているうちに、結局行動に移せないままになってしまいます。しかし、完璧な準備など存在せず、行動しながら学んでいくことの方が重要なのです。
私自身も高校時代、「成績が悪いから大学なんて無理」「頭が悪いから将来は工場で働くしかない」と本気で思っていました。しかし、実際に行動を起こしてみると、成績と人生の可能性は直結していないことが分かりました。大学でも、社会でも、高校の成績では測れない様々な能力や個性が評価されることを知り、一番大切なのは「今の自分」ではなく「成長できる自分」を信じることだと気づくことができました。現在の能力や成績は、将来の可能性を決める絶対的な指標ではないんです。興味があることに挑戦し、失敗を恐れずに行動することで、思いもよらない道が開けることがあります。
キャリア教育コーチに聞いた進路の決め方5ステップ
進路が決まらない原因を理解したところで、実際にどのように進路を決めていけば良いのでしょうか。総合型選抜指導など教育現場に長く携わるキャリア教育コーチの藤本亜美さんに、進路選択のための具体的なステップについて詳しくお話を伺いました。
STEP1:現状の理解と課題の把握
進路を決めるためには、まず現在の状況を客観的に把握することから始めましょう。多くの高校生が進路選択に悩む背景には、共通する原因があります。STEP1のポイントは下記の3つです。 ・忙しすぎる日常で進路を考える余裕がない ・身近な大人との接点が限られ、選択肢が狭い ・SNSによる他者との比較で焦りを感じている
キャリア教育コーチとのインタビュー全文
インタビュアー:実際に高校生が進路に悩む主な原因って何だと思いますか?
藤本亜美さん:シンプルに『忙しすぎる』からですね。学校の授業、宿題、部活、塾、習い事、遊び、恋愛、目の前のことで手いっぱいで、進路を考える余裕がない。これが大半の高校生に共通しています。
インタビュアー:確かに、予定が詰まっていると、将来のことをじっくり考える時間ってなかなか取れませんよね。
藤本亜美さん:そうなんです。スケジュールのすき間がないと、自然と思考の余白もなくなります。『今』に追われすぎて『未来』を想像することが後回しになってしまうんですよ。
インタビュアー:他にも何か進路を悩む要因ってありますか?
藤本亜美さん:親や先生以外の大人に出会えていないことも大きいですね。身近な大人が限られていると、選択肢も限られて見えてしまう。実際はもっと多様な生き方があるのに、それを知る機会がない。
インタビュアー:なるほど。視野が狭くなってしまうのは、その通りだと思います。
藤本亜美さん:それに加えて、SNSで他人の『成功』ばかり見せられて、『自分には特別な何かがない』と感じてしまう子も増えています。焦りだけが募って、行動が止まってしまうケースも多いです。
STEP2:きっかけづくりと行動の第一歩
進路選択のきっかけ作りには、まず行動を起こすことが重要です。目的を決めずに行動することで、新たな発見や興味を見つけることができます。STEP2のポイントは下記の3つです。 大きな本屋に行って偶然の出会いを求める ネット検索ではなく実際の体験を重視する 「なんか気になる」という感覚を大切にする
キャリア教育コーチとのインタビュー全文
インタビュアー:そんな中で、高校生が進路に向けて最初にできる行動って何でしょう?
藤本亜美:私がよく提案するのは『大きな本屋に行くこと』です。とにかく幅広いジャンルの本が並んでいる場所に身を置いてみてほしいんです。
インタビュアー:本屋って意外でした。ネットじゃなくて?
藤本亜美さん:ネット検索は目的が決まっていないと使いづらい。でも本屋なら、歩いているうちに偶然出会う本があるんです。自分でも気づいていなかった興味に出会えることがある。
インタビュアー:偶然の出会いがきっかけになる、と。
藤本亜美さん:そうです。ふと目に留まるタイトル、気になる表紙。その『なんか気になる』が自己理解の第一歩になります。
インタビュアー:確かに、目的なくぶらぶらすることで気持ちに余裕も生まれそうですね。
藤本亜美さん:それがすごく大事なんです。真面目な図書館より、とにかく大きな本屋さんに行った方が、気持ち的にも楽になって、偶然の出会いが生まれる可能性が高いです。
STEP3:内面を見つめ直す自己理解の方法
やりたいことが分からない場合は、過去の記憶を振り返ることで自己理解を深めることができます。些細な日常の出来事からも、自分の価値観や傾向を発見することが可能です。STEP3のポイントは下記の3つです。 昔の印象的なエピソードを書き出す 感情や反応のパターンを言語化する 信頼できる大人と共有して深く考える
キャリア教育コーチとのインタビュー全文
インタビュアー:それでも『やりたいことが分からない』という高校生は多いですよね。
藤本亜美さん:そういう時こそ『記憶の回収』をしてほしいんです。昔の印象的なエピソードをひたすら書き出してみる。
インタビュアー:「どんな記憶でもいいんですか?」
藤本亜美さん:些細なことで構いません。兄弟げんかで悔しかったこと、初めて友達と遊んだ日、夢中になって観ていたアニメ。そういう日常の記憶が大切なんです。
インタビュアー:書き出すことで、自分の感情や反応のパターンに気づけそうですね。
藤本亜美さん:まさにそこです。加えて、その時にどう感じたか、今振り返ってどう思うかまで言語化してみると、自分の価値観や傾向が見えてきます。
インタビュアー:それを誰かと共有するのも有効ですか?
藤本亜美さん:はい。信頼できる大人に話してみて、『なんでそう思ったの?』と聞かれることで、さらに深く考えるきっかけになります。
STEP4:好奇心を深掘りして強みに変える
小さな興味や関心を研究レベルまで深掘りすることで、それを自分の強みに変えることができます。どんなに些細な「好き」でも、とことん追求すれば価値ある能力になります。STEP4のポイントは下記の3つです。 ・小さな「好き」を研究レベルまで深める ・ゲームやSNSからも興味の種を見つける ・身の回りの違和感を疑問として大切にする
キャリア教育コーチとのインタビュー全文
インタビュアー:『やりたいことがない』って言う子に、どう声をかけますか?
藤本亜美さん:『ちっちゃい”好き”にとことんハマってみよう』って言います。たとえば『ラーメンが好き』なら、食べるだけじゃなくて47都道府県ラーメン巡りしてみるとか。研究レベルにまで突き詰めると、それが自分の強みになるんです。
インタビュアー:好きなことって、そんなに価値のあるものなんですね。
藤本亜美さん:ありますよ。『好き』って感情にはエネルギーがあるし、行動を生む源になります。人と比べなくても、自分にとって熱中できるものなら十分なんです。
インタビュアー:ゲームとかTikTokしかやってない子はどうですか?
藤本亜美さん:それすらもヒントになります。『なぜそれが好きなのか』『どこが面白いのか』を言葉にしてみると、意外な強みが見えてくることがあります。
インタビュアー:それも自己理解につながるということですね。
藤本亜美さん:そう。『そもそもなんで学校ってあるの?』『ツーブロック禁止って必要?』みたいに、身の回りの違和感を疑問に思う視点も大切です。それも立派な興味の種ですよ。
STEP5:選択肢を広げるための思考習慣
進路選択では、悩むことを避けずに真剣に考え抜くことが重要です。時間をかけて悩んだ分だけ、自分の言葉で選んだ道になり、納得感のある選択ができます。STEP5のポイントは下記の3つです。 ・悩むことをサボらず真剣に考え抜く ・多様な職業や大学について積極的に情報収集する ・考える時間を意識的に確保する
キャリア教育コーチとのインタビュー全文
インタビュアー:日本にはたくさんの職業や大学がありますよね。でも、高校生ってその中のごく一部しか知らない気がします。
藤本亜美さん:まさにその通りで、日本には仕事が約1万9000種類、大学が800校以上あるのに、高校生が知っているのはせいぜい30〜50程度なんです。
インタビュアー:それだと、選べる範囲がものすごく狭いですよね。
藤本亜美さん:だからこそ『悩むことをサボらない』っていうのが大事になります。考えるのは面倒だし、すぐに答えも出ないけど、真剣に考え抜くことが後悔しない選択につながります。
インタビュアー:『悩む』ことをネガティブに捉える高校生も多いと思います。
藤本亜美さん:でも実は、『悩む』ってすごく価値のあるプロセスなんですよ。自分と向き合って、情報を集めて、何度も考え直す。その積み重ねが自信になります。
インタビュアー:時間をかけて考えることで、見える世界も広がっていくわけですね。
藤本亜美さん:はい。そして、悩んだ分だけ、自分の言葉で選んだ道になる。たとえうまくいかなくても、納得感が違います。
インタビュアー:選択肢を増やすためには、まず自分で『考える時間』を確保することが大切なんですね。
インタビューを終えて
今回のインタビューを通して強く感じたのは、「やりたいことがない」と悩むこと自体が、実はとても自然なことであり、そこから始めていいのだという安心感でした。藤本さんは、特別な才能や明確な目標がなくても、小さな「好き」やちょっとした違和感を起点に、自分らしい進路を見つけていけることを、具体的な言葉で丁寧に教えてくれました。 高校生の皆さんに伝えたいのは、「すぐに答えを出さなくてもいい」ということ。そして、「悩む時間」や「探す過程」こそが、将来の自分を形づくる大事な一歩であるということです。まずは一度、本屋へ足を運んでみたり、ふとした記憶を書き出してみたり、そこから新しい自分に出会えるかもしれません。
はたらく部卒業生に聞いてみた!進路はどうやって決めたの?
新久さんにインタビュー
どのような順序で進路を決めましたか?
インタビュアー:進路を決めるとき、まず最初に考えていたのはどんな方法でしたか?
新久さん:最初は一般選抜で大学に進学しようと考えていました。
インタビュアー:それを第一候補にした理由は何だったのでしょうか?
新久さん:うちの学校は新設校で、先生や先輩から”まずは一般受験が良い”と言われることが多かったんです。自分も”王道かな”と思っていました。
インタビュアー:しかし途中で総合型選抜に切り替えていますね。きっかけは?
新久さん:高2の3月頃から始めた課外活動です。地元企業と協力してワークショップを企画したり、アンケートを取ってレポートにまとめたりしたことで、自分に自信が持てるようになりました。
インタビュアー:その活動は、受験の方針にどう影響したのですか?
新久さん:”これなら総合型でも戦える”と思うようになり、先生や”はたらく部”の先輩から『君なら大丈夫』と背中を押されました。
インタビュアー:では、最終的に総合型選抜で受験する決意を固めたのはいつですか?
新久さん:高3の4月頃です。そのときにはもう、”まずは挑戦してみよう”という気持ちが固まりました。
インタビュアー:当時はまだ不安もあったのでは?
新久さん:不安はありました。でも自分で企画を回した経験が支えになり、踏み出せました。
進路を決める上で一番大変だったことは?
インタビュアー:進路を決める際、最も苦労したのはどんな点でしたか?
新久さん:総合型選抜と一般選抜を同時に準備したことです。
インタビュアー:具体的にはいつ頃の話でしょう?
新久さん:高3の3月から4月にかけてですね。面接対策と過去問演習を同時に進めなければならず、本当に時間が足りなかったです。
インタビュアー:どのように時間を振り分けていましたか?
新久さん:曜日で割り振りました。月・水・金は面接練習、火・木は過去問、土日は両方詰め込む、といった形でした。
インタビューアー:メンタル面ではどう乗り切りましたか?
新久さん:週に一度は友達とゲームしたり、近所を散歩したりしてリフレッシュしました。気分転換が本当に大事でした。
インタビューアー:総合型選抜で一度落ちてしまったときはどうでしたか?
新久さん:すごく落ち込みましたが、親や先生に相談して”まだチャンスはある”と励まされ、再チャレンジしました。
インタビューアー:親御さんの反応は?
新久さん:最初は『一般に切り替えたら?』と言われましたが、『もう一度頑張りたい』と伝えたら全力で応援してくれました。
インタビューアー:先生からはどんなアドバイスがありましたか?
新久さん:担任の先生は文学部推薦を薦めてくれましたが、自分の意志を尊重して見守ってくれました。
選択した進路で後悔はしましたか?
インタビューアー:今の進路について、後悔したことはありますか?
新久さん:全くありません。
インタビューアー:他大学に惹かれる瞬間は?
新久さん:多様な学部があるキャンパスライフや、たくさんのサークル活動に惹かれることはあります。
インタビューアー:それでも現在の環境に満足している理由は?
新久さん:周りの友人や先輩が意欲的で、切磋琢磨できる環境だからです。毎日の議論が刺激になります。
インタビューアー:学力以外で身についたスキルは?
新久さん:プレゼンテーション力や自己分析力、コミュニケーション能力が大きく向上しました。
インタビューアー:今後の目標は?
新久さん:大学で学んだことを活かし、将来的には社会起業家として地域に貢献したいと考えています。
インタビューアー:大学生活で特に楽しみにしていることは?
新久さん:新しいプロジェクトを自分で立ち上げることです。
進路が決まらない高校生にメッセージ
インタビューアー:まだ進路が固まらず悩む高校生に向けて、一言お願いします。
新久さん:まずは自分が興味を持つことに挑戦してみてください。
インタビューアー:何も決まっていない人はどうすればいいでしょう?
新久さん:部活でも勉強でも、小さな行動が自信に繋がります。
インタビューアー:偏差値を気にする人は?
新久さん:大学名よりも、卒業後に何を成し遂げたいかが重要です。
インタビューアー:夢がない場合は?
新久さん:経験を積む中で、自然と夢や目標は見つかるものです。
インタビューアー:最後に、最も伝えたい言葉は何ですか?
新久さん:諦めなければ必ず道は開ける。自分を信じて、一歩を踏み出してください。
はたらく部卒業生に聞いてみた!進路はどうやって決めたの?
I.Yさんにインタビュー
どのような順序で進路を決めましたか?
インタビュアー:どんな順序で進路を決めたんですか?
I.Y:やりたいことが進路決定のスタートでした。小さい頃から地元の街づくりに関わりたいという漠然とした思いがありました。
インタビュアー:具体的なきっかけは?
I.Y:高校で、地方行政や国際問題に取り組む授業が週1回あり、実際に活動できたことが大きかったです。また、カリフォルニア大学バークレー校に3週間行って町づくりについて学んだことも、進路に影響しました。
インタビュアー:それで今の大学に?
I.Y:そうですね。街づくりや地方行政について学びを深められる大学を探し始めました。
インタビュアー:「やりたいことが決まっていない人はどう進路を決めるべき?」
I.Y:自己分析が一番大切だと思います。私は将来やりたいことがあって、それに向かって進みますが、最初は『やりたくないこと』を深掘りするのが良いです。
インタビュアー:『やりたくないこと』からですか?
I.Y:例えば、文理選択でも『数学は絶対無理』とか、そんなところから自分を知る手がかりになります。
インタビュアー:なるほど。
I.Y:『嫌じゃない方』を選んでいく中で、自然と自分が興味ある方向に絞れてきます。そこから偏差値や立地で大学が絞られてくるんです。
進路を決める上で一番大変だったことは?
インタビュアー:進路を決める上で一番大変だったことは?
I.Y:地元に残るか、外に出るかという選択です。
インタビュアー:どうしてそれが悩みでしたか?
I.Y:地方行政は都会でも学べます。東京に行ってオープンキャンパスで街並みを見て、地元との違いを比較しました。
インタビュアー:実際どう判断したんですか?
I.Y:距離ができるマイナスと、客観的に見られるプラスを天秤にかけて考えました。
インタビュアー:影響を受けた人などは?
I.Y:はたらく部の活動で出会った大学生が、一度東京に出てから地元に戻ってきた話を聞いて、どちらにも価値があると実感しました。
選択した進路で後悔はしましたか?
インタビュアー:今の大学進学に後悔はありますか?
I.Y:全くありません。やりたいことが明確だったので、それに時間を使える環境がすごく楽しいです。
インタビュアー:大学の環境はどうですか?
I.Y:国立なので、全国からいろんな人が集まっていて、多様な地方の話も聞けて刺激的です。
インタビュアー:人間関係は?
I.Y:様々な人と出会え、人間関係も充実しています。
インタビュアー:やりたいことがない人は後悔しやすい気がします。
I.Y:全部やりたいことだらけのカリキュラムは稀かもしれません。でも、『これだけはやってみたい』という授業が1つでもあるとモチベーションになります。
インタビュアー:それだけで選ぶのもアリ?
I.Y:私は地方行政とデータを組み合わせる授業に惹かれました。それがある大学を選んだことで、他の授業があっても満足できています。
進路が決まらない高校生にメッセージ
インタビュアー:自己分析が苦手で、踏み出せない高校生も多いと思います。
I.Y:そういう人こそ、オープンキャンパスに行ってみるべきです。
インタビュアー:見るだけでも?
I.Y:実際に行ってみると、『これは嫌だな』『これは悪くないかも』が分かります。
インタビュアー:他におすすめは?
I.Y:オープンキャンパスだけでなく、学園祭など通常とは違う雰囲気の時期にも行くと、リアルな大学の姿が見えます。
インタビュアー:進路に悩む高校生にメッセージを。
I.Y:やりたいこと、やりたくないこと、どちらでもいいので1つでも見つけてみてください。
I.Y:そして、悪くないと思う場所があれば一度行ってみてください。それだけでも何かが見えてくるはずです。
最後に
ここまでの話を聞いてみなさんは少しは「進路の決め方」を知ることができましたか?
正直に話すと、これを読んだだけでは、実際は何も変わりません。
私の中では、ここでの進路が人生の全てを左右するとは思っていません。
目の前の進路を目標にして頑張るのも、もちろん大事ですが、それよりも、将来自分がどのような姿になっているかの方が大事だと思っています。
ぜひ、この記事を読んで、行動に移して、「第一志望の大学合格しました!」「すごいやりがいのある仕事場に就職することができました!」などの声が聞けると嬉しいです。
みなさんの活躍を祈っています。
清原 来輝
高校時代にはラグビー全国大会に出場し、チームの一員として活躍しました。高校卒業後は、ビジネスの世界での挑戦を決意し、一度大学を中退。その後、全員が起業を目指す学校に入学し、ビジネススキルを磨きました。現在は「はたらく部」でインターンをしながら、SNS関連の仕事にも携わっています。 将来的には、ビジネスの力を活かしてラグビーをさらに日本全国に広めることを目指し、様々な活動を展開しています。